←―――――― | ←―――――― | ←―――*―――→ | ――――――→ | ――――――→ 高度の欠乏域 欠乏への段階域 安全域(必要域) 毒性への段階域 高度の毒性域それぞれの微量元素は 上図で言う「安全域」の巾に差があります。
@ 銅 / COPPER C ヨ−素 / IODINE A 亜鉛 / ZINK D セレン / SELENIUM B 鉄 / IRON E マンガン / MANGANESEこれらの6つの微量元素は 前項の「安全域」の範囲の中で維持されなければなりませんが、これらの成分は
A) 細胞の二重鎖 (DNAが細胞の複製を作る過程)。 DNAやRNAの構築安定。 B) 傷の自然治癒力UP。 角質母体の抗張力。 C) 骨格の発達。 D) 免疫システムの保持。 E) 外皮質の保持と毛や爪(蹄)の発育。 F) 味覚と食欲の保持。 G) 視力、暗視力と眼球質の保持。 H) 生殖器官の発達と機能調整。 テストステロン(男性ホルモンの一種)の生産。 性本能エネルギーの発生。 胎児の発生と成長。 精子形成。 I) プロラクチンホルモン(PRL:泌乳促進ホルモン)の生成。 甲状腺ホルモンの生成。 J) 成長ホルモンの生成。 脳下垂体水準の減退防止。記事リストに戻る
これは 繁殖でない馬より多い数値になりますが、亜鉛の持つ効能と繁殖牝馬として求められる生殖的、及び
生理的作用を考えて微量元素の安全域の範囲内で 普通の馬よりも亜鉛を増量させています。
また、出産の3ヶ月くらい前から次の種付け後の受胎確認までの期間においては 1日約300mgの亜鉛の
摂取が理想的であると考えます。
上記の数値は、まだ馬に関しての微量元素の「安全域範囲」内ですが、その吸収率によっては銅の消失を
起こすことがあり、この時点で銅の摂取不足の範囲にいる馬の場合、この消失により 銅の「欠乏域範囲」に
入ってしまい、それによる障害が出てくる事になります。
従って、亜鉛の量が通常より少し増える分、銅も必ず必要量与えておく必要があるのです。
銅の量が不足の域にあるかどうかの目安として 亜鉛が3に対して
銅が
調整するのがベストです。
つまり、亜鉛の摂取量が300mgの時、銅は
なお、銅の過多による亜鉛の消失はありませんので 逆パターンの心配はありません。